Fellows Program

Fellows Program は助成金を獲得して起業を目指している方を対象とした最大 9 か月のプログラムです。

応募

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Fellows Program のプログラム内容

Fellows Program は助成金を狙えるアイデア作りと初期実績の獲得、起業に到るまでの一連の活動の支援を目的とした、最大 9 か月のプログラムです。 主に研究者や技術者向けに設計されているプログラムです。現在、プログラムはすべてオンラインで行っています。

以下の 4 つを軸に参加者の皆さんの支援を行います。

  1. 💰 助成金の獲得支援
  2. 💡 初期の顧客獲得とアイデア検証の支援
  3. 🔨 起業準備に役立つサービスの提供
  4. 👪 起業志望者たちの居場所の提供

1. 💰 助成金の獲得支援

起業の資金となる助成金を獲得するために、アイデアの内容・見せ方の改善や、説得力を高めるための実績の作り方、申請書などへのフィードバックなどをお返しします。

主に以下のような助成金を狙う方々を支援します。(※ 助成金を良く知らないという方々向けには、面談時にスタッフから推薦することも可能です。)

これらの助成金を獲得するためには、研究成果を応用する事業か、不確実性のある先進的な技術開発が根幹にある事業である必要があります。 「頑張って開発をすれば良い」「複数のシステムのこれまでになかった統合をする」などは、多くの場合該当しません。

また、上記の助成金を狙うことを前提に、東京大学の関連 VC によるプログラムに応募することも支援します。

各プログラムにはプロジェクトとの相性があるため、ご希望の助成金の過去の受賞したプロジェクトを参照の上、応募することをお勧めいたします。

助成金の選択には、下記のチャート図もご参照ください。

実績

FoundX の Founders Program を卒業したチームの約 50% がこれらの助成金のいずれか、もしくは複数の助成金を獲得しています。

2. 💡 初期の顧客獲得とアイデア検証の支援

初期顧客の獲得を通したアイデアの検証の支援を行います。具体的には、下記を行います。

顧客となりそうな方を紹介します

FoundX の支援者コミュニティ、Supporters Program の中から顧客となりそうな方を紹介します。

スタートアップの方法論をお伝えします

オンライン学習教材や毎週行っている講義(参加は任意)などを通して、起業の方法論の基礎を身に着けることができます。 またビジネスの仮説検証の行動を促し、アイデアの実績作りも支援します。

本プログラムのディレクターの馬田は、スタートアップに関するスライドを多数執筆しています。

また FoundX Review で以下のような記事も提供しています。

リズムづくりを手伝います

実績作りにはモメンタムが重要です。そしてモメンタムを維持するためにはリズムを作る必要があります。

Fellows Program の定例会などでのリズムづくりは、アイデアを考えるための定期的な予定を持つことにつながり、あなたのアイデアが前に進むきっかけを作ってくれるはずです。たとえば MOOCs が自分の意志ではあまり続きません。自分の意思だけに頼らずこうしたプログラムを活用することも一つの手段です。

3. 🔨 起業準備に役立つサービスの提供

以下のようなサービスを提供し、助成金の獲得までを支援します。

  • 弁護士への無料相談
  • クラウド利用権
  • FoundX コミュニティ専用 Discord への招待

4. 👪 起業志望者たちの居場所の提供

起業家コミュニティや支援者へのアクセスを可能にし、助成金を取ったことがある方々への相談の機会や、同じフェーズの仲間との議論の機会を作ります。また少し先を行く起業家の話を聞ける機会なども提供し、モチベーションの維持管理のきっかけを提供します。

さらに一定時間以上の利用をお約束いただける方には活動場所を提供し、集中してアイデアに取り組める環境を提供します。

  • 平日日中 (12:00 ~ 19:00) でのコワーキングスペースの利用 (現在感染症対策のためコワーキングスペースは稼働しておりません)
  • 時間制限のない個室の提供(フルタイムで取り組む方のみ)

※ 物理的な部屋の利用については、感染症の状況に応じて変更になる可能性があります。またゲストの招待は利用はできない場合があります。

参加者の声

Fellows Program はどんな方へおすすめでしょうか?

ご自身の研究やスキルを社会的な課題解決に役立てることに興味がある方におすすめしたいと思います。

僕自身は2〜30人の方へヒアリングをして、やっぱり自分の論文に書く課題・解決策と、実際に誰かがお金を出してでも欲しくなるような課題・解決策には結構な開きがあることを感じています。そのギャップを埋めることはとても大変ですが、それと同時に、多分そのギャップを埋めることは、この技術にひたすら取り組んできた僕にしかできないのではないかと考えています。研究とは違ったやりがいを感じることが間違いなくできますので、興味のある方はぜひ応募してみてください。

詳細は卒業生の声よりご覧ください。

応募条件

下記をすべて満たすことが応募条件です。

  • 東京大学(学部・大学院)の卒業生、研究者、元研究者の個人、学生(卒業が見込まれる最終学年のみ)
  • プログラム指定の助成金を獲得しうる技術力や研究シーズを応募者本人が持ち、それを基に製品を作る意思がある
  • 助成金の獲得前後で、スタートアップ(急成長するビジネスの起業)を始める意思がある
  • 助成金獲得の半年以内に Founders Program に応募する意思がある(起業後の場合、資金調達額が 3,000 万円以下であるなどの Founders Program の要件を満たす)
  • 「プログラム参加後に求める行動量」について同意する

アイデアの有無については応募段階では問いませんが、もしアイデアが上述の助成金に適合しなさそうな場合、参加をお断りさせていただくことがあります。

(注1)また本プログラムはアイデアの初期の実現を自分自身で行える技術力や研究シーズを持つ方が対象のプログラムですので、 その点についても面談でお伺いさせていただき、そうした技術力や研究シーズを持たない方についてはプログラムとの相性の問題でお断りさせていただく場合もあります。 なお、本プログラムの対象となる研究開発とは、一般的に実現が困難であると考えられており、第三者的にも技術的な新規性が認められるものを差しています。

プログラム参加後に求める行動量

  • 目標とする助成金への応募(目標とする助成金は相談も可能です)
  • 4 週間に一度の定例会議への参加(※金曜日の 19:30 から 1.5 時間程度。現在オンラインで実施しています)
  • 2 週間に一度のスタッフとの壁打ちミーティング
  • 1 週間に一度のサブグループでの進捗報告ミーティング
  • 3 ヶ月に一度のアイデア審査(プログラムとの相性の確認)
  • 1 ヶ月最低 6 回の顧客インタビュー
  • プログラム開始までに FoundX Startup School Course (オンライン講義) を受講完了する(参加者間で共通言語を作るための学習です)

補足、注意点

  • 卒業生かどうかは正式な学位の有無で判断しています。Coursera や一部の公開授業の受講証明は卒業生の資格を満たしません。
  • 主に現在、日中に仕事をしつつ、今後スタートアップを始める方々を中心にご応募いただいています。そのため、イベントなどは平日夜に行われます。
  • プログラム期間中に新規に応募できる助成金がなくなった時点で、いったん Fellows Program からは中退いただきます。ただし応募中の助成金がある場合、結果が出るまでは在籍いただけます。なお次の助成金のタイミングで、条件さえ合致すれば Fellows Program に再応募いただけます。
  • 現役学生はアントレプレナー道場に参加してください。Fellows Program には参加できません。
  • 人材紹介や一部のアイデアなど、候補者への手紙中に書かれている「私たちが避けるアイデア」の方は Fellows Program 参加者であってもスタッフからの支援を行わない可能性が高いです。そのためこれらのアイデアに取り組む方は、別機関のプログラムをご検討いただいたほうがお互いにとって良いかもしれません。
  • スタートアップの定義については「スタートアップとはなにか」については下記のスライドを参照ください。

プログラムに入るまでの流れ

プログラムに入ってからの流れ

プログラムに入ってからの流れを紹介します。

スタッフとの定期的な壁打ち

助成金への応募のために、スタッフと定期的な壁打ちを通してより良いアイデアへと磨いていきます。

定例ミーティング

4 週間に一度全体でのミーティングを開催します。ミーティング中には以下のようなことを行います。

  • 先輩起業家の経験談
  • 調査結果の発表
  • アイデアと検証結果の発表
  • 意見交換

  プログラム内容の詳細は、FoundX で行っているスタートアップ支援とその方法中の Fellows Program の項目をご覧ください。

サブグループでのミーティング

毎週サブグループでお互いの進捗を報告するミーティングを持っていただきます。

マイルストーンでのチェック

約3か月ごとに進捗を確認させていただき、プログラムを継続するかどうかを確認します。

また3か月ごとに、次のバッチの Fellows が入ってきます。

卒業

9 か月の期間終了または助成金が正式に獲得できた段階で、Fellows Program から卒業いただきます。 卒業後は Founders Program にご応募いただくことをお勧めしています。

FAQ

1 バッチあたり何名ぐらいの参加者がいますか?

最大 5 名程度と想定しています。3 バッチが並行して走るため、定例会議には 5 ~ 15 名が参加する予定です。

チームで参加できますか?

はい、例外的にチームでの応募を認める場合があります。

ただしチームでの参加を希望する場合、共同創業者となる技術者の方も面談に出席してください。また参加いただける方は、実働する共同創業者(10% 以上の株を持つ方/予定の方)であり、上記に挙げた「プログラム参加後に求める行動量」をすべて満たす方のみ、オンラインでの活動への参加を可能とさせていただいております。 業務委託やアルバイトの方、アドバイザー的な方はプログラムにはご参加いただけませんのでご了承ください。

その他にリソースはありますか?

会社化していますが参加できますか?

はい、可能です。ただしチームではなく個人としてご参加いただきます。

補助金の応募条件を満たしており、3000 万円以下の資金調達額(Founders の条件)であればご応募いただけます。

遠方に住んでいます。オンラインでの参加は可能ですか?

必要な行動量を満たしていただけるのであれば、現在はオンラインでの参加を可能としております。(2021 年 10 月)

Is it possible to participate in the program in English?

Yes, but most participants are Japanese speakers and subgroups tend to be conducted in Japanese as well. Also, you should write applications for some of the targeted grants in Japanese.

If you are still interested, please apply.

社内起業のアイデア創出のために参加することはできますか?

いいえ、独立起業の方を対象としています。

どんなサポーターがいますか?

詳細は Supporters Program ページをご覧ください。

途中でプログラムから退出するときにペナルティはありますか?

いいえ、特にありません。

急成長をするビジネスをするつもりはありませんが、Fellows Program に参加可能ですか?

本プログラムは急成長を見込むビジネス(スタートアップ)に最適化された内容になっており、申し訳ありませんが、スタートアップを目指さない場合は別のプログラムをお勧めします。

どのプログラムに参加すべきか気になる方はContact formからスタッフまで一度ご相談ください。

このプログラムでは共同創業者を探すのを手伝ってもらえますか?

いいえ。本プログラムは仲間探しのプログラムではありません。同じバッチから仲間が見つかることがあるかもしれませんが、共同創業者はもっと長年知っている相手から選ぶことをお勧めしています。

技術力や研究シーズが自分にはありません。研究者を紹介してもらえますか?

いいえ。エンジニアや研究者の紹介はできません。そうした技能をある程度持つことができる方向けのプログラムです。

参加に費用はかかりますか?

いいえ。プログラムは無償で提供されます。

参加条件に例外はありますか?

過去に東京大学で懲戒解雇等処分の対象になったり、何かしらの理由で強制退学された方はご参加いただけません。また、プログラムの行動規範に反する行為が見られた時や、プログラム責任者の一存でプログラムから退出いただくことがございます。

プログラムが終了したあとは、どうなりますか?

プログラムの移行ができなかった場合はすべてのサービスが利用停止となります。

そのため Founders Program か Supporters Program への応募を推奨しています。

このプログラムで見つけたアイデアで起業することになった場合、FoundX に何か権利が発生しますか?

いいえ。FoundX 側に権利が発生することはありません。

ただし起業のアイデアの元となっている技術シーズの知財が東京大学やその他の組織に属する場合は、その組織の知財に従います。

フルタイムとはどういう基準ですか?

他に所属している組織がなく、また受託開発やコンサルティングなどの業務が入っていない状態で、今取り組んでいるアイデアに専念している状態をフルタイムとしています。

フルタイム”相当”というものは認めておりませんので、ご了承ください。

不採択となった理由を教えてくれますか?

いいえ、申し訳ありませんが、不採択の理由についてフィードバックすることはできません。