
スタートアップ起業ゼミ
東京大学 FoundX のスタートアップ起業ゼミは、特定の領域でのスタートアップの起業を考えている方向けのプログラムです。(随時募集中)
スタートアップ起業ゼミは、以下のような方々を対象としています。
- スタートアップについて興味はあるが、どうすればよいのか分からない。
- アイデアを得るために最新動向を把握したい。
- 起業前にアイデアを磨きたい、検証したい。
本ゼミでは、 特に「まだアイデアがない」という方 の応募を強くお待ちしています。一緒にアイデアを考えていくためのゼミですので、アイデアがまだない状態でも、テーマに興味のある方はぜひご応募ください。
応募
※ 参加者は随時募集しています。開始時期等は面談中でご相談します。
※ 参加者が一定数を超えた時点で、応募を締め切る予定です。
※ FoundX からのメールが迷惑メールボックスに入るケースがあるようです。フォーム提出後、1週間以内に連絡がない場合、お手数ですが迷惑メールボックスもご確認ください。
スタートアップ起業ゼミの概要
スタートアップ起業ゼミは、短期間で急成長するスタートアップを起業考えている東大卒業生・研究者向けのゼミです。
プログラムの概要は以下の通りです。
- 参加者個別の状況にあった起業支援プログラムを、複数の段階に分けて提供します。
- 基本的にはオンラインで実施します。遠隔からもご参加いただけます。
- 個別の会議が中心ですが、クローズドな場でテーマに関する最新情報を提供するイベントも開催します。
- 現在のテーマは 「Climate Tech」「気候テック」「脱炭素スタートアップ」「GX スタートアップ」 です。詳細な領域については、本ページの下部をご覧ください。
- アイデアが進んでいる場合、チームでの採択も行います。
- ピボットは可能ですし、起業自体を諦めるという判断も構いません。
※ ゼミの内容は改善のために変更される可能性があります。
過去の参加者とアイデア
過去の類似プログラムでは、以下のような事業アイデアに取り組む方がいらっしゃいました。
- 圧力を使った蓄電 (工学系研究科卒、元官僚)
- 地熱発電 (法学部卒、大手IT企業)
- 鉄スクラップのリサイクルに資する画像解析システム(工学系研究科卒、大手IT企業)
- 海藻を使った脱炭素ビジネス(工学部卒、IT 系スタートアップ)
- 生産時のメタン排出量削減に取り組む牛乳 (農学生命科学研究科卒、コンサル)
- EV 向け無線給電 (新領域創成科学研究科卒、東大研究者)
技術的なバックグラウンドがない方々でも、アイデアの方針が決まった後に研究者や技術者とコンタクトして、仲間を集めてながらアイデアを進めています。興味と行動力があれば、専門外の分野でも FoundX は支援します。
支援の内容
以下の 3 つを軸に参加者の皆さんの活動を支援します。
- 💡 アイデアを見つけて深められる
- 🚩 スタートアップ初期の立ち上げ方を知れる
- 👪 仲間と繋がれる
1. 💡 アイデアを見つけて深められる
私たちのこれまでの支援の経験から、「アイデアを見つけて、深めるための標準的なプロセス」を提示します。また、定期的に個別の壁打ちなども行い、アイデアが芽吹くまでを支援します。
2. 🚩 スタートアップ初期の立ち上げ方を知れる
FoundX やその周辺のスタートアップが、どのように起業初期を乗り越えてきたのかの事例やノウハウを紹介します。
初期に当たるべき情報源なども紹介し、不必要なところで迷わないようにガイドします。
3. 👪 仲間と繋がれる
プログラム期間中は主にスタッフとの 1 on 1 の壁打ちで進んでいきますが、不定期にゼミ生向けのイベント等を行います。イベント等に参加することで、同じテーマに取り組む、同じフェーズや少し先を行く起業家候補と情報交換などができます。
またフェーズに応じて、支援者との接続を行います。
何故このテーマなのか
以前実施したイベントで、なぜこの Climate Tech というテーマを選んだのかを話しています。ぜひ参考にしてみてください。
ゼミ内のコースとフェーズ
本ゼミは、大きく2つのコース、小さく4つのフェーズに分かれており、応募者の状況にあった支援を行います。
短期集中コース (この記事と同様のことを行います)
フェーズ 1, 2 にあたる短期集中コースは最大 2 か月を目途に終わっていただき、次のステップに進んでいただきます。
1️⃣ Phase 1: スタートアップのマップ(リスト)の作成
興味関心のある領域のスタートアップを広めに調べ、関連事業のマップを作ります。
2️⃣ Phase 2: 競合スタートアップの深い理解
特に関連する少数のスタートアップを深く調べて、ビジネス機会を整理します。
発展コース
フェーズ 3, 4 にあたる発展コースは、最大 9 か月間在籍できるプログラムで、具体的なアイデアに挑戦する人を支援します。
3️⃣ Phase 3: アイデアの磨き込み
自分自身で ver. 0.1 のアイデアを考え、仮説を洗い出し、リスクの高い仮説から検証し始めます(並行してチーム作りなど)。
※ 発展コース (Phase 3) の注意点
- フェーズ 3 に入るときには、参加者とプログラム運営者との間で、アイデアに関するお互いの方向性の確認があります(目標とする時価総額や炭素排出削減量の確認等を行います)。
- チームでの参加が可能なのはフェーズ 3 からです。
- フェーズ 3 以降では、プロトタイプ開発費を補助できる場合があります。
- フェーズ 3 以降では支援者へのアクセスを提供できる場合があります。
- アイデアをピボットした場合などは、フェーズ 3, 4 からフェーズ 1, 2 に戻ることもあります。
応募条件
条件に合うかどうかは面談の時にも確認させていただきますので、判断がつかない部分があればご応募いただき、面談時に詳細をお伺いさせていただければと思います。
下記をすべて満たすことが応募条件です。
- 特定テーマでのスタートアップの起業への興味関心があること
- 起業前であること、もしくは起業していてもエクイティでの資金調達をしていないこと
- 隔週の個別会議に参加できること
- 社会人経験が 1 年以上あること(アルバイトやインターンの経験は除外)
ご自身の技術力の有無は問いません。ビジネスサイドの方でも、テーマや技術に関する調査と行動ができるのであればご応募可能です。
ただし、以下のようなビジネスの場合は対象になりません。
- 特定テーマに関係しないビジネスの場合
- 中小企業やコンサルティング会社の設立を目指す場合
- もしゼミの途中でアイデアが中小企業寄りのものになった場合、その時点でゼミからご退出いただきます。
- 下記に挙げる「避けるアイデア」に該当すること。
補足、注意点
- 本ゼミは時期に応じてテーマを変え、特定分野の起業に注力しているため、その他の領域での起業を考えている場合は別プログラムをお勧めします。(既に考えている事業があり、その事業が特定領域と関係の薄い領域の場合、お断りさせていただく場合がございます。)
- 現役学生は対象外です。東京大学の学生はアントレプレナー道場の受講をお勧めしています。
- ゼミにはいつ入っていただいても支障がない構成にしていますので、いつでもご応募ください。
- 学部・大学院の卒業後、就職をしてから1年以内の場合、本ゼミへの参加ではなくまずは現在の職場に慣れることを強くお勧めしています。
- 応募条件を満たすかどうかは面談でも改めてお伺いします。
- ベンチャーキャピタリストやスタートアップ支援に関わっている方々や営業目的の方のご参加はお断りする場合があります。
現在のテーマ
現在テーマとしている領域は以下の通りです。
ただし、網羅できているわけではないので、関係ありそうなテーマだとお考えになったときには、応募時にご提案いただくことも可能です。
- エネルギー(蓄電などを含む)
- 鉄鋼
- セメント
- ビルや住宅の脱炭素化(建設フェーズ、利用フェーズ)
- 農業・食品の脱炭素化
- EVやその周辺のエコシステム
- 資源やその周辺のエコシステム
- 材料
- バイオものづくり(気候変動対策に資するもの)
- 炭素回収
- NbS
- 炭素モニタリング
- 気候適応
- グリーンフィンテック
- カーボンオフセット
- その他、応募者からの提案もあり。
避けるアイデア
テーマが合致している場合でも、方向性が合わない事業やアイデアはプログラムの途中でもお断りする可能性があります。
また Y Combinator による「Climate Tech のターピットなアイデア」に掲載されているものは、避けるアイデアとなっています。
その他、以下のようなアイデアについては、どのフェーズにおいても受け付けておりません。
- ニッチな市場の D2C など、炭素排出量の削減が極僅かなもの
- 小売電気事業や炭素会計、アパレルのリサイクルなど、既に混雑している領域における差別化要素の少ないもの
- ブロックチェーンや Web3、暗号資産、NFT が関わるもの
スケジュール
参加者視点で見たとき、本プログラムは以下のようなスケジュールで進みます。
- 主な活動は隔週で行われる 1 on 1 でのスタッフとの壁打ちです。
- 不定期にイベントが行われ、参加するとゼミ生同士の交流の機会があります。
なお、本プログラムは、新規参加者がいつ入っていただいても良い形でゼミ全体を構成しています。
活動内容
主に現在、日中に仕事をしつつ、今後スタートアップを始める方々を中心にご応募いただいています。そのため、イベントなどは平日夜に行われます。
個別会議
個別の会議を開催して壁打ちを行います。会議は二週間ごとに行われ、その間はフェーズにあった宿題を毎回こなしながら、アイデアを前に進めていきます。
クローズドなイベント
不定期で、ゼミ参加者に最新情報を共有する会を開催します。オフライン開催の場合もあります。
退会もしくは卒業
多忙等が理由でゼミから退出した場合でも、改めて申請をすれば参加することができます。
卒業後は Founders Program にご応募いただくことをお勧めしています。
補足・注意点
退会について
ゼミからの退会は自主的に行えます。また2ヶ月に一度、ゼミの継続有無をお伺いし、基本的には退会をお勧めします。互いの方向性が合致する場合のみ、継続という形でお願いしています。
また、以下のような条件を満たした場合、退会を勧奨します。
- 約束や行動規範に違反した場合、退会をお願いすることになります。
- 目指すものが特定のテーマ以外やスタートアップではなくなった時点で、ゼミからはいったん退会いただきます。
応募時点で多忙などの理由で途中退会の可能性が高い場合、無理のないタイミングで再度参加をご検討いただくことを推奨いたします。
応募方法
- 本ページ上部の Google Forms から応募いただいます。
- FoundX スタッフとの面談を行います。
- 条件を満たした場合、初回の会議のご案内をお送りします。
FAQ
東京大学の卒業生や研究者ではないですが、参加できますか?
いいえ、できません。ただし、フェーズ 3 の場合、東京大学の卒業生や研究者とチームを組んでいる場合はご参加いただけます。
チームかどうかの判定については、状況に応じて判断します。ただし、基本的にはアドバイザーよりももっと深い関係性を求めています(知財の利用など)。
技術者や研究者ではないですが、参加できますか?
はい、可能です。ただし特定テーマの領域で起業される意向は必要です。
技術力や研究シーズが自分にはありません。研究者を紹介してもらえますか?
いいえ。エンジニアや研究者の紹介はできません。ただし、支援者の中で興味を持ってくれる人がいる可能性はあります。
遠方に住んでいます。オンラインでの参加は可能ですか?
必要な行動量を満たしていただけるのであれば、現在はオンラインでの参加を可能としております。
Is it possible to participate in the program in English?
Yes, but most participants are Japanese speakers and meetintgs are conducted in Japanese as well. Also, you should write applications for some of the targeted grants in Japanese.
If you are still interested, please apply.
社内の新規事業のアイデア創出のために参加することはできますか?
いいえ、独立起業の方を対象としています。
途中でプログラムから退出するときにペナルティはありますか?
いいえ、特にありません。
急成長をするビジネスをするつもりはありませんが、ゼミに参加可能ですか?
本プログラムは急成長を見込むビジネス(スタートアップ)に最適化された内容になっており、申し訳ありませんが、スタートアップを目指さない場合は別のプログラムをお勧めします。
どのプログラムに参加すべきか気になる方はContact formからスタッフまで一度ご相談ください。
このプログラムでは共同創業者を探すのを手伝ってもらえますか?
いいえ。本プログラムは仲間探しのプログラムではありません。参加者から仲間が見つかることがあるかもしれませんが、共同創業者はもっと長年知っている相手から選ぶことをお勧めしています。
参加に費用はかかりますか?
いいえ。プログラムは無償で提供されます。
参加条件に例外はありますか?
過去に東京大学で懲戒解雇等処分の対象になったり、何かしらの理由で強制退学された方はご参加いただけません。また、プログラムの行動規範に反する行為が見られた時や、プログラム責任者の一存でプログラムから退出いただくことがございます。
ゼミを終了したあとは、どうなりますか?
Founders Program への応募をお勧めしています。
このプログラムで見つけたアイデアで起業することになった場合、FoundX に何か権利が発生しますか?
いいえ。FoundX 側に権利が発生することはありません。
ただし起業のアイデアの元となっている技術シーズの知財が東京大学やその他の組織に属する場合は、その組織の知財の扱いに従います。