Supporters Program

Supporters Program

FoundX Supporters Program は、スタートアップを支援する方々向けのコミュニティプログラムです。

主に東京大学の卒業生や関係者向けに、現在は招待制で実施しています。また、投資家の方については参加に制限があります。

Concept

起業の経験や各業界の専門知識を持つ方々、投資家、特定領域のプロフェッショナルな方々をサポーターとしてコミュニティに迎え、FoundX に属する起業家や起業志望者、そしてサポーターの方々がお互いに有機的な関係を構築することを目指しています。

本プログラムの参加者に何らかの義務があるわけではありません。空き時間に少しスタートアップのことをご支援いただける方々を募集しています。主に以下のようなコンセプトで運用しています。

1. メンタリングではなく、具体的なサポート

従来のメンタープログラムは個人と個人のメンタリングが中心でした。しかしメンタリングに関する様々な調査結果を鑑みて、メンタリングよりも顧客紹介などの「具体的な支援」の方が起業家にとって効果的だと考えています。 そのため、Mentoring Program ではなく Supporters Program としています。

特に起業家や起業家候補からの相談やアイデアの検証のサポートをお願いしたいと思っています。また顧客インタビューの相手として、初期の導入顧客候補として、また専門家やベータユーザーとして、アドバイスを求められることもあります。

2. スタートアップとの継続的な関係性の構築

サポートしたスタートアップの最新情報をお届けするようにします。そうすることで、貢献いただいたスタートアップの成長の様子を継続的に知っていただくことができます。

3. サポーター同士のコミュニティ

従来のメンタープログラムは個人と個人のメンタリングが中心でした。しかし様々な調査結果を鑑みて、FoundXではメンタリングプログラムは基本的に廃止し、サポーターの皆さんによる支援をお願いしています。

また一人の完全なサポーターを求めてはいません。サポーター同士が協力し合うことによって、自分たちの知らない範囲の質問についても対応できるようにしたいと考えています。

応募

現在は招待制での運用となっております。

応募条件

現在はテストモードで運用しております。

応募条件は以下の通りです。

  • 東京大学の卒業生であること
  • 東京大学スタートアップエコシステムに貢献したいと考えていること
  • 支援の方針や FoundX の行動規範に賛同していること

Benefits

Supporters Program に参加することで、以下のようなメリットを受けることができます。

  • Pay it forward - 始まったばかりのスタートアップや起業のためのアイデアを探している人の成長に貢献することができます。そうした貢献が巡り巡って、サポーターのところに返ってくる可能性があります。
  • スタートアップとの関係性の構築 - 定期ミートアップやニュースレターでスタートアップの様子を知ることができます。
  • 定期イベントへの招待 - サポーターズミートアップに加えて、毎日のティータイム(15~16時)などにご参加いただき、交流を深めることができます。
  • 他のサポーターとの交流 - サポーター同士が知り合えるようなイベントなども行っています。

もし参加された場合

  • あなたの知識や経験、ネットワークを活かすことができます。
  • 過去に起業の経験がある方はその経験が役に立つ可能性があります。
    • 例えば:FoundXの起業家から資金調達やピボットの経験談についてのご相談をお願いすることがあります。
  • 専門家(特に士業)の方はご自身の専門を活かせる可能性があります。
    • 例えば:FoundXの起業家から弁理士の方に特許のことを相談したり、弁護士の方に契約書のことについて相談したりすることがあります。
  • 幅広いネットワークを持つ方は、そのネットワークを活かすことができます。
    • 例えば:顧客インタビューの相手をご紹介いただくことがあります。
  • ネットワークを広げることができます。3ヶ月に1回の定例イベントではFoundXの起業家だけでなく、サポーター同士でも交流することができます。
  • 大きな社会課題解決に取り組むスタートアップの成長に貢献できる可能性があります。私たちはより困難な課題を解決しようとするアイデアを優先的に採択しています。(詳しくはこちらをご覧ください:https://foundx.jp/letter/

支援の方針

アントレプレナーたち、そしてサポーターの皆様にとってより良いコミュニティであるために、下記をお願いしています。これらに違反する言動が見られた場合、残念ながらサポータープログラムの活動継続をお断りする場合があります。

  • Pay it forward - 恩送りの精神でお願いします(見返りを求めないようにしてください)
  • 情報は開示しない - 許可が得られた際を除き、相談やインタビュー中に話し合った情報を他の方へ開示しないでください。
  • 実践的なアドバイスを - 相手の状況に合わせた実行可能なアドバイスは大歓迎です。
  • オープンかつ理性的に - オープンかつ理性的であろうと心掛けてください
  • コントロールではなく、ガイドをする。答えではなく、選択肢を示す。そんなコーチであること - チームは彼ら自身で決断を下します。「何をするべき」とは決して言わずに、ガイドすることを試みてください。答えではなく、選択肢を提示してください。教師ではなく、コーチでいようとしてください。
  • 事実と意見を明確に分ける - 事実と意見を明確に分けて伝えるようにしてください。
  • Listen : Talk = 80:20 - 最高の支援の関係性は双方向的な会話から生まれると思っています。彼らから多くの話を聞くようにしてみてください。
  • Sit on the same side of the table with HRT (Humility, Respect, Trust) 💕 - 謙虚さ、尊敬、信頼とともに、テーブルの同じ側に座って、同じ方向を見ようと試みてください。

その他、以下の行為は禁止させていただいています。

  • ジャッジしない - 起業家が良いアイデアを持っているかどうかを判断していただく必要はありません。相談内容にフォーカスして、より対等な立場でお話しください。
  • 勧誘しない - 起業家をセミナー等に強く勧誘するのはご遠慮ください。単に告知をするのみであれば構いません。またご自身の会社の採用活動もおやめください。
  • 営業しない - 起業家に対し、自社サービスを過度に営業したり、投資相手として過度に営業する行為は禁止させていただきます。

上記の他、Code of Conduct(特にBehavior That Will Not Be Tolerated / 許容されない行動)に反する行動はしないでください。

起こること

プログラムのガイダンスからの流れを簡単に解説します。

紹介

既存の Supporters の方やその他の方からのご紹介で、FoundX Supporters Program にアクセスいただきます。

ガイダンス

プログラムについて、30分程度のオンラインの面談にて簡単にご説明します。ご不明点等ございましたらこの時にご質問ください。

応募

応募フォームからご応募いただきます。フォームには簡単な経歴や応募の動機、サポートいただける内容などをご記入いただきます。記入には15分ほどかかります。

スクリーニング

応募要件を満たすかどうかの確認を行います。

覚書締結

秘密保持契約にサインいただきます。

活動

  • Tea Time - FoundX のティータイム(平日15:00-16:00)や勉強会の場にお招きします。FoundX の様子を確認いただきます。
  • Meetup - 3ヶ月に1度、FoundX の全プログラム参加者が集まるミートアップを開催します。(※2022 年 2 月現在、新型コロナウイルス感染拡大防止の為このイベントは行っておりません。)
  • 支援リクエストへの対応 - サポーターの方々を私たちのディレクトリに登録します。スタートアップが連絡を取りたい時、あなたにメールで通知が届きます。もし会っても良い(オンライン含む)と考えて私たちにお知らせいただけたら、そのスタートアップを紹介します。(方法については変更の可能性があります。)

支援の実例

ヘルスケアの専門家であり事業開発の経験もあるサポーターさんが、アントレプレナーのアイデア醸成を支援してくださった事例になります。

打診から支援までの具体的な流れ

  1. ヘルスケアテーマのアイデアを探求しているアントレプレナーからCommunity Manager(CM)に相談が入り、ヘルスケアテーマに強いサポーターとして、連絡が来る。「このアントレプレナーさんの相談にのってもらえませんか?」
  2. CM 経由で、アントレプレナーの相談内容を詳しく知る。ビジネスアイデアの背景、仮説、質問事項等。まずはメールベースで質問事項に答え、質問内容をより深堀する。
  3. 直接会い、アイデアに対する所感を述べるとともに、今後の可能性について専門家の立場からアドバイス。本人およびCMから御礼メールを受け取り、アドバイスがどのように役立ったのかを実感する。

紹介

東京大学 FoundX のディレクターの馬田からのメッセージ動画もご覧ください。