ESREE Energy
ESREE Energy 岩田様(Founders Program)
現在の事業について簡単に教えてください
短期的には、砂利を使った蓄熱装置の開発を、中長期的には、蓄熱・発電もできる高温ヒートポンプ技術(PTES)の開発を行っています。 砂利を使った蓄熱装置については、昼間の余剰電力を使って蓄熱し、その熱を使って工場等への熱供給を行うことを考えております。PTES については、大規模工場向けのヒートポンプとして普段は使用しつつ、電力需給ひっ迫時には発電を行うような用途を想定しております。

このアイデアが重要な理由について教えてください
太陽光発電や風力発電などのポテンシャルの大きい再生可能エネルギー技術は、変動性があり、特に太陽光発電については約 10 %のシェアであっても、既に頻繁に出力抑制が発生しております。 捨てられるゼロエミ電源のエネルギーをうまく活用することで、脱炭素を経済的な形でさらに一歩進める、そのためには、安価な蓄熱技術や、高温のヒートポンプ技術、さらには長期エネルギー貯蔵(LDES)技術が必要であり、弊社はまさにそれに取り組んでいます。
あなたの起業の道のりはどのようなものでしたか?
エネルギー政策に携わった経験から、ゼロエミ電源を増加させていく際のボトルネックは、蓄エネルギーのコストであるという課題感を持っておりました。 他方で、海外を見渡すと、様々な方式で安価にエネルギーを貯蔵する技術が続々と開発されていることを知り、日本においてもそのような技術が今後必要になると思い、蓄エネルギーの分野でチャレンジしようと思い、起業に至りました。 はじめは、気体を圧縮する方式から検討し始め、ヒートポンプ技術や蓄熱技術に検討の軸足を移していき、現在の事業計画・開発計画に至りました。

初期にあった困難はどのようなものでしたか、またそれをどのように克服しましたか?
はじめは蓄電一本で考えておりましたが、海外産のリチウムイオン電池の価格低下のスピードは想像以上でした。そこで、熱として蓄えたエネルギーを熱として利用することも検討しはじめました。これにより、蓄電(つまり、貯めたエネルギーを電気として利用する)を最終的に目指すとしても、熱としても、電気としても使えるという多用途利用可能性が生まれ、それが競争力の源泉になりうるという考え、にシフトすることができました。
経験のまだ浅い起業家に、どのような専門的なアドバイスがありますか?
私も経験の浅い起業家なので、何とも言えないですが、GX や Climate テックと呼ばれる領域のハードウェア領域は、本質的にコスト勝負になりやすいと思っております。 つまり、CO2 を 1 トン減らすこと、水素 1 kg、(特定の場所の特定の時間の)電気 1 kWh などは同一財であり、価格が決まっているものであると。つまり、「おいしいイチゴを高く売る」という戦略が取りづらい以上、コストが安くなるかに常に目を光らせる必要があるかなと思っています。
FoundX についてのコメントをお願いします
同じステージの起業家の皆さんと本音ベースで情報交換したり、切磋琢磨したりできる環境をありがとうございます。
ESREE Energy株式会社 について
ESREE Energy株式会社 は、FoundX の Founders Program に 2023 年 4 月から 2026 年 3 月まで在籍しました。
ESREE Energy株式会社 に関する情報はオフィシャルウェブサイトをご覧ください。https://esree.co.jp/