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Startup Studio

FoundX Startup Studio は、特定の領域に挑み、1,000 億円もしくは 1 兆円の時価総額を超える企業を作り上げたいと考えている1 年以内の起業を前提とした起業志望者向け(東京大学卒業生・研究者限定)のプログラムです。

概要

FoundX から事業領域と解くべき課題を提案し、それをもとに事業アイデアを創出するプログラムです。挑戦するべき課題の提案、初期リサーチのサポート、定期的な壁打ち、近くに起業家がいる環境を提供します。
現在は「気候変動対策 (Climate Tech)」領域でのみ募集しています。今後、別の領域に拡大していく可能性もあります。
プログラム概要は以下の通りです。
  • FoundX から課題案を提案し、その中から検討したい課題を選んでいただき、リサーチを進めていただきます。
  • 基本的に、週 1 回の壁打ちを行い、進め方の議論や情報提供などを行います。
※ Studio の内容は改善のために変更される可能性があります。

応募

Google Forms からご応募ください。FoundX スタッフとの面談を行い、プログラムの説明と、応募者の方の志向性と本プログラムとの相性や条件を確認します。条件を満たした場合、初回の会議のご案内をお送りします。

プログラムの内容

📹Studio の概要解説動画

8 分程度の動画で Studio の位置づけなどを解説しています。Studio が必要だと思った理由は、FoundX のディレクターである馬田のブログでも解説しています。

コースと取り組むアイデアの例

Startup Studio には 2 つのコースを用意しています。
🌽 Decacorn コース
1兆円を超える企業を作るための挑戦的なコースです。
とても難しい課題が中心となりますが、次の日本の経済を支えうる産業を作ることができるかもしれません。
こちらのコースで取り組むアイデアの一部は以下で例示しています。
🦄 Unicorn コース
少なくとも 1,000 億円を超える企業を作るためのコースです。
幅広い選択肢から選べますが、ユニコーンはあくまで通過地点として考え、なるべく Decacorn に近づくような事業計画を立てていただきます。
アイデアの一部はこちらの記事に掲載されています。
※ デカコーン (Decacorn) とは、企業価値が100億ドル (日本円では約 1.4 兆円) を超える企業のことを指しています。
※ ユニコーン (Unicorn) とは、企業価値が 10 億ドル (日本円では 1,400 億円) を超える企業のことを指しています。

具体的な活動と支援

本プログラムは2つのコースに共通して大きく分けて 2 つのフェーズに分かれています。
フェーズ 1(最大 2 ヶ月):取り組む課題と技術のあたりを付けるための調査
  • FoundX のスタッフと面談を行い、大まかな事業領域を決めます。
  • 用意されているリストから挑戦したい領域・課題を決めていただき、関連する既存のスタートアップ、技術、特許、研究者などを調べ、事業の初期構想を立てます。また、その領域の基礎的な勉強も行っていただきます。デスクトップリサーチが中心になる想定です。(FoundX が用意した初期調査資料もお渡しします。)
  • FoundX のスタッフと、週に 1 回程度を目途にオンラインでの壁打ちを行います。
フェーズ 1 の終了時点で、①事業領域、②事業の初期構想、③ベンチマークとする類似企業が揃い、フェーズ 2 のヒアリングができる程度の初期ピッチ資料が完成しているところを目指します。
フェーズ 2 (最大 10 ヶ月):事業とプロトタイプ仮説を作るための調査、メンバー集め
  • フェーズ 1 で立てた事業構想を、より詳細な事業仮説やプロトタイプ仮説に落とし込みます。デスクトップリサーチの他、研究者や顧客候補へのヒアリングなども活動に含まれる想定です。
  • プロトタイプ開発に向けて必要となる、創業メンバー集めも行っていただきます。
  • FoundX のスタッフもしくは起業家メンターと、週に 1 回の壁打ちを行います。
  • 状況や希望に応じて、現役起業家や VC を呼んで一緒にアイデアの改善のための議論を行います。
  • 補助金やコンテストなどに積極的に応募し、初期の資金を獲得していただきます。
  • フェーズ 2 に進まれた方の一部には、作業場所として使っていただける個室を提供することも行っています。ただし、一定以上の個室利用と、他プログラム参加者と同等のアイデアの進捗が条件となります。(現在検討中のため、後日追記します。)
フェーズ 2 の終了時点で、①初期の事業仮説、②顧客に提供する製品・サービスのプロトタイプの仮説、③初期プロトタイプが作れる創業メンバーが揃っていることを目指します。
 

プログラム中に応募する補助金例

Climate Tech スタートアップ関係の補助金・助成金の情報をまとめています。このうち時期や応募条件にあてはまるものに応募します。

参加者の声

応募に関して

参加対象者

Startup Studio は、以下のいずれかに当てはまるような方々を対象としています。
  • 1 年以内の起業を前提として活動している
  • 課題を解決するのが得意であり、課題さえ決まれば取り組める
  • 他の起業家よりも長期的な思考で物事に取り組める
  • 大きなビジネスをゼロから生み出したい
  • 次世代の日本の産業を作り、世界にインパクトを与えたい
  • 大きな挑戦に興味はあるが、どのような課題に取り組めばよいかがわからない
  • 大きな課題に取り組みたいと思っているが、解決策にまだ当てがない
本プログラムでは、「特定領域の大きな課題を解き、大きな会社をゼロから作りたい」という、直近での起業を前提として活動している方の応募を強くお待ちしています。現時点で具体的なアイデアがなくても応募は可能ですが、「起業したい」というモチベーションだけではなく、「せっかく起業するなら、難しい挑戦をしたい」という方向けのプログラムです。

応募条件

条件に合うかどうかは面談の時にも確認させていただきますので、判断がつかない部分があればご応募いただき、面談時に詳細をお伺いさせていただければと思います。
下記をすべて満たすことが応募条件です。
  • 東京大学の学部・大学院の卒業生、もしくは東京大学に属したことのある研究者であること
  • スモールビジネスではなく、明確にユニコーンやデカコーンの創業を目指していること
  • FoundX が提案する領域・課題に興味関心があること
  • 起業前であること、もしくは起業していても 3,000 万円以上のエクイティでの資金調達をしていないこと
  • 毎週の個別会議に参加できること
  • 社会人経験が 1 年以上あること(アルバイトやインターンの経験は除外)
ご自身の技術力の有無は問いません。ビジネスサイドの方でも、テーマや技術に関する調査と行動ができるのであればご応募可能です。
FoundX が提案する課題以外に取り組む場合は対象になりません。他領域の課題に関心のある方は Founders Program への応募もご検討ください。

応募上の補足、注意点

  • 本プログラムは、スタートアップの中でも特に大きなビジネス創出(デカコーン)を目指す方向けのプログラムであるため、領域や取り組む課題を FoundX からご提案いたします。ご興味やご意向が合わない場合には、別プログラムをお勧めします。(ご状況に合わないと判断した場合、お断りさせていただく場合がございます。)
  • 現役学生は対象外です。東京大学の学生はアントレプレナー道場の受講をお勧めしています。
  • 学部・大学院の卒業後、就職をしてから1年以内の場合、本ゼミへの参加ではなくまずは現在の職場に慣れることを強くお勧めしています。
  • 終了後は Founders Program へ応募いただくことを前提としたプログラムとなっているため、プログラム終了後に個室を使っていただくことを想定しています。そのため、いずれ東京近辺で活動ができる方が対象となります。
  • 応募条件を満たすかどうかは面談にて改めてお伺いします。
  • ベンチャーキャピタリストやスタートアップ支援に関わっている方々や営業目的の方のご参加はお断りする場合があります。
  • シリアルアントレプレナーの方などもぜひご応募ください。

その他

退会について

  • プログラムからの退会は自主的に行えます。以下のような条件を満たした場合には、退会を強く勧めています。 約束や行動規範に違反した場合、プログラムからの退出をお願いすることになります。 考えているアイデアが特定領域以外になった時点で、プログラムから退出いただきます
  • 特定領域内であっても、アイデアがユニコーンもしくはデカコーンになる可能性が低いと判断された時点で、プログラムから退出いただきます。
  • 応募時点で多忙などの理由で途中退会の可能性が高い場合、無理のないタイミングで再度参加をご検討いただくことを推奨いたします。

FAQ

東京大学の卒業生や研究者ではないのですが、参加できますか?

いいえ、できません。本プログラムは原則として東京大学の卒業生・研究者個人向けのプログラムとなります。

技術者や研究者ではないのですが、参加できますか?

はい、可能です。ただし、技術や特許などを自分で勉強する必要があります。

技術力や研究シーズが自分にはありません。研究者を紹介してもらえますか?

エンジニアや研究者の直接の紹介は基本的にできませんが、研究者のリストアップはお手伝いするほか、探すお手伝いを行います。また FoundX のプログラム参加者の名前を使うことで、技術者や研究者にアクセスしやすくなる可能性があります。

遠方に住んでいます。オンラインでの参加は可能ですか?

必要な行動量を満たしていただけるのであれば、現在はオンラインでの参加を可能としております。

Is it possible to participate in the program in English?

Yes, but most participants are Japanese speakers and meetings are conducted in Japanese as well. Also, you should write applications for some of the targeted grants in Japanese.
If you are still interested, please apply.

社内の新規事業のアイデア創出のために参加することはできますか?

いいえ、独立起業の方を対象としています。

チームでの参加はできますか?

最もコミットする本プログラムのリーダーが本プログラムの参加条件を満たすのであれば、参加可能です。ただしチームメンバーは 4 名までとなります。

途中でプログラムから退出するときにペナルティはありますか?

いいえ、特にありません。

参加に費用はかかりますか?

いいえ。プログラムは無償で提供されます。

参加条件に例外はありますか?

過去に東京大学で懲戒解雇等処分の対象になったり、何かしらの理由で強制退学された方はご参加いただけません。また、プログラムの行動規範に反する行為が見られた時や、プログラム責任者の一存でプログラムから退出いただくことがございます。

Studio を終了したあとは、どうなりますか?

Founders Program への応募をお勧めしています。

このプログラムで見つけたアイデアで起業することになった場合、FoundX に何か権利が発生しますか?

いいえ。FoundX 側に権利が発生することはありません。
ただし起業のアイデアの元となっている技術シーズの知財が東京大学やその他の組織に属する場合は、その組織の知財の扱いに従います。