SoftRoid
SoftRoid 野﨑大幹様 (Founders Program)
March 28, 2021
現在の事業について簡単に教えてください
私たちは、建設業界の労働生産性向上を目指しています。
いまだに建設現場では人手による断片的な写真撮影と目視による施工管理が行われており、データ収集・活用が進んでいません。
この課題を解決するために、私たちは建設現場で想定される不整地や階段を走破可能なソフトロボットと現場の可視化・分析するクラウドアプリケーションを開発しています。
今までで一番良かった決断は何ですか?
チームで創業したことです。
スタートアップを進める中で、良いことが起きる場面もあれば、想定通りにいかずに考え方を改めなければならない苦しい場面もあります。酸いも甘いもチームで経験し分かち合うことで、成果が出た時は嬉しさ4倍になり、苦しいことは1/4に軽減しながら進められており、チームで創業したことが今までで一番良かった決断だっと常々感じています。
初期にあった困難はどのようなものでしたか、またそれをどのように克服しましたか?
スタートアップマインドを体に染み込ませ、行動に繋げることです。
エンジニア出身の創業者は、目の前の開発に力を注ぎ、顧客ヒアリングやセールスを疎かにしがちということがよくあるのではないでしょうか。私たちも初期はそのような状況でした。
私たちはFoundXのプログラムを通じて、「顧客と話す・セールスする・早くローンチする」ことを重視する姿勢を身につけました。結果的に、すぐ開発しがちなエンジニア出身の私たちが「まずヒアリング・セールスする。お客様が欲しいものを理解して、それから作る」という動きを自然とできるようになりました。
FoundXには、事業をゼロから作るというタフな状況下で、自分達のコンフォートゾーンから抜け出していくための環境が揃っています。
初期のファウンダーへのアドバイスは何ですか?
“Make something people want”を徹底することだと思います。
私たちのようなロボットスタートアップは、自分たちが思い描くロボットの開発に没頭しがちです。しかし、自分たちの作りたいロボット開発から始めるのではなく、まずはユーザが普段行っていることや困っていることについて、ヒアリングや現場への飛び込みを通じて理解し、それらを解決するためにどうするべきかという視点を常にずらさないことが重要だと思います。
私たちは建設業界のバックグラウンドを持っていませんでした。そのため、実際の現場業務を知るべく、創業後3ヶ月間毎日現場に行き、施工管理見習いをしていました。毎朝8時のラジオ体操から参加し、配筋写真撮影や職人とのコミュニケーション、墨出しの手伝いを行い、現場の生の情報を取得することで、どのようなプロダクトを作るべきか解像度を高めました。
FoundXで起業することの長所と短所は何ですか?
同じようなフェーズ(創業前後)の会社が複数在籍しているので、業界やビジネスモデルは違えど、悩んでいることや改善点等の共通する部分は多く、お互いに助け合うコミュニティになっています。
また、スタートアップに精通している馬田さんをはじめ、スタッフの方々からのアドバイスやメンタリングも私たちの支えとなりました。
その他にも、馬田さんのお知り合いで、我々の1,2ステップ先に行っている素晴らしいスタートアップ経営者からお話を伺う回が不定期に開催され、シード期をどう過ごしたのか伺えたことが非常に参考になりました。
良いところばかりで、短所は特に思いつきませんでした!
FoundX についてのコメントをお願いします
初めて起業する人にとって、いま自分がどの位置にいるのか、何をすべきなのか、客観的に理解して事業を進めていくことは難しいことだと思います。
FoundXには、良きメンター、良き同期のチーム、良きサポーターが揃っています。期間中FoundXに入っていて良かったと感じたシーンは何度もありました。全ての起業家に推奨されるべきプログラムです!
SoftRoid について
SoftRoid は、FoundX の Founders Program に 2020 年 7 月から 2021 年 3 月まで在籍しました。
SoftRoid に関する情報はオフィシャルウェブサイトをご覧ください。