株式会社アイデミー 石川聡彦様 (2017年学部卒)
株式会社アイデミー 石川聡彦様 (2017年学部卒)
現在の所属と肩書
株式会社アイデミー 代表取締役社長
卒業(修了)した学部(研究科)・学科(専攻)・年
東京大学工学部都市工学科・2017年卒業
現在の事業について簡単に教えてください
「技術が社会実装されている場を作りたい。」という想いの元に「人」と「企業」に向けてAIを学ぶ入口を提供しています。
「人」に対しては“AIを学ぶ際のハードルを極力下げたラーニングサービス”を提供しています。
AIを自身のスキルとして身につけたいと考えている人が年々増加傾向にある中で、従来AIを学ぶ為には様々な環境設定が必要でした。
弊社のサービス「Aidemy」はパソコンが使える環境であれば誰でも学び始めることができるWebサービスです。
「企業」に対しては “AIプロジェクト内製化の支援” をしております。
多くの企業が「AI導入」を掲げる潮流がある現在、AIの社内定義や活用方法など手探り状態で進めている会社も多く存在します。
株式会社アイデミーではAI研修を提供するだけでなく、実際に現場で活用していくためのファーストステップ、セカンドステップと、ストーリーを共に描きながらその企業のロードマップを組み、企業が現場において実際に“AIを活用する”状況にする支援を行なっています。
起業のアイデアに至るまでのエピソードを簡単に教えてください
起業したいという思いを強くしたのは、大学時代、学生のビジネスコンテストを運営するサークルへの所属していた事がきっかけでした。
起業家として活躍する先輩方の話を直接聞けるようになったことで、ビジネスがより身近になり、気づいたらすっかりビジネスの世界にのめり込んでいました。
当時、アメリカで理系の学生がITビジネスで起業する件数が増えているという話を聞いていましたし、テクノロジーを活用したビジネスを立ち上げている先輩方が多くいたのを感じていました。私もテクノロジーをきちんと勉強してビジネスを作ろうと考えたのは自然な流れだったと思います。
起業後、現在の主力アイデアに至るまでの変遷やピボットのエピソードがあれば簡単に教えてください
現在のサービス「Aidemy」にたどりつくまで、たくさんのサービスを作っては失敗してきました。当初「起業家というのは自分の考えに拘るものだ」という固定観念がありましたが、数々の失敗を経ることで、先輩方のアイデアやアドバイスを受け入れピボットしながらやって行くスタイルが自分には合っているという結論に至りました。
起業前や起業後で参考になった/今も参考にしている書籍・情報源・記事などがあれば教えてください
『起業のファイナンス』(磯崎 哲也著)
将来の東大卒業生起業家に向けて、応援のメッセージをお願いします
東大の諸先輩方の起業家のお陰で、東大の支援プログラムも充実し、起業するハードルがグッと下がっています。東大在学中であっても、ぜひ一度スタートアップに挑戦してみてください。
プロフィール
石川 聡彦(いしかわ あきひこ)。
株式会社アイデミー代表取締役社長。東京大学工学部卒。同大学院中退。研究・実務でデータ解析に従事した経験を活かし、法人向けAIシステムの内製支援クラウドソリューション「Aidemy Business」を開発・運営している。著書に『人工知能プログラミングのための数学がわかる本』(KADOKAWA/2018年)など。「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN 2019」選出。