株式会社シナモン 平野未来様 (2009年修士卒)
株式会社シナモン 平野未来様(2009年修士卒)

現在の所属と肩書
株式会社シナモン 代表取締役 CEO
卒業(修了)した学部(研究科)・学科(専攻)・年
工学系研究科環境海洋専攻 2009年
現在の事業について簡単に教えてください
ビジネスAIの領域でAIプロダクト開発、AIコンサルティングサービスに取り組んでいます。私たちが行っていることは、企業のデータのおよそ8割を占めるといわれているメールや音声、画像などの非構造なデータを構造化し、検索・活用ができるようなサービスを提供しています。
世の中のあらゆる面倒な仕事をなくすこと。AIができる仕事はAIに任せ、人間は人間らしい仕事に集中できる世界を目指しており、将来的には、新人がベテランのようなパフォーマンスを出すことができたり、専門知識を簡単に得られるような Superhuman intelligenceを作る構想があります。
起業のアイデアに至るまでのエピソードを簡単に教えてください
人工知能事業を始めたタイミングで自身の出産を経験しました。ちょうど同じころ、大手企業での過労死の時間が大きく報じられ、「自分の子どもが大きくなった時に今の日本人のような働き方を残してはいけない。」と強く感じました。今の日本は働きすぎて家族と過ごす時間を十分に持てなかったり、体調を崩してしまったりということが多くあります。この問題を私たち世代のミッションととらえ、AIで解決したい思ったことが現在の事業のアイデアになります。
共同創業者とどのように出会い、なぜ共同創業をすることになったのかを教えてください
CAIOの堀田とは大学時代からの友人。
COOの家田とはシンガポール時代の起業家コミュニティの友人。家田は当時自身のベンチャーをやっていた。
将来の東大卒業生起業家に向けて、応援のメッセージをお願いします
私自身、東大の修士課程1年生のときに最初の起業を行いましたが人生で最良の意思決定だったと思います。社会人になると起業へのハードルが急上昇しますが、学生時代は失うものがありません。むしろ起業したことは、就活・就職にも役立つのでプラスです。
プロフィール
シリアル・アントレプレナー。東京大学大学院修了。レコメンデーションエンジン、複雑ネットワーク、クラスタリング等の研究に従事。2005年、2006年にはIPA未踏ソフトウェア創造事業に2度採択された。在学中に株式会社ネイキッドテクノロジーを創業し、iOS/Android/ガラケーでアプリを開発できるミドルウェアを開発・運営。2011年に同社を株式会社ミクシィに売却。2014年度の日経新聞社が選ぶ「若き40人の異才」に選出。2016年に株式会社シナモンを設立し、現職。プライベートでは2児の母。