エレファンテック株式会社 清水信哉様 (2012年修士卒)
現在の所属と肩書
エレファンテック株式会社 代表取締役社長
卒業(修了)した学部(研究科)・学科(専攻)・年
工学部電子情報工学科 2010年卒、情報理工学系研究科電子情報学専攻 2012年修士修了
現在の事業について簡単に教えてください
金属をインクジェット印刷することでこれまでの10分の1以下の資源・エネルギー量で電子回路が製造できる技術を世界で初めて量産化しました。2018年に第一工場稼働、2020年に大型の第二工場を稼働予定です。
起業のアイデアに至るまでのエピソードを簡単に教えてください
3Dプリンターが流行っている時期で、「電子回路の3Dプリンター(なおほとんど撤退しました)」等が出ているのを見て、たまたま知っていた東京大学の川原先生の研究で似た技術があることを知っていたので、これはいけるのでは、と思って起業しました。
起業後、現在の主力アイデアに至るまでの変遷やピボットのエピソードがあれば簡単に教えてください
2014年に創業し、実際に量産にこぎつけたのが2018年と、丸4年間研究開発に時間を費やしてしまいました。それまで、色々と材料を変え、装置を変え、プロセスを開発し、逐一顧客に見せては「これでは産業用には使えない水準だね」却下とされてまた改良する、というのを数え切れないほど繰り返してきました。2019年現在でも、一応の製造はできるようになりましたが、まだまだ製法の改良を行っていて、完成には程遠い状態です。
共同創業者とどのように出会い、なぜ共同創業をすることになったのかを教えてください
共同創業者の杉本がOpenpoolという「ARビリヤード」のプロジェクトの代表をやっており、そこに私がエンジニアとして参加していました。そこで共にプロジェクトを進めていたのがあったので、安心して共同創業に踏み切れました。
起業前や起業後で参考になった/今も参考にしている書籍・情報源・記事などがあれば教えてください
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将来の東大卒業生起業家に向けて、応援のメッセージをお願いします
「起業家に向いてる人」というのはいないと思っています。私も、17歳でCPU設計をした頃あたりからエンジニアリングだけをやっていて「まあ、パナソニックあたりで開発か研究かな~。俺はエンジニアだし」→「起業とか面白そうだけど、やるとしても俺はCTOとかそういう感じかな」→「流れで社長やることになったけど、まあ別にやればできるやん」という感じでした。
やればできるのでやっていきましょう。
プロフィール
灘→東大工学部→情報理工→McKinsey & Company→AgIC(現エレファンテック)創業